外壁塗装は、住まいを美しく保ち、建物の寿命を延ばすために欠かせない大切なメンテナンスです。しかし、実際の現場では残念ながら「手抜き工事」が行われているケースも存在します。
この記事では、「どうすれば手抜き工事を見抜けるのか?」「手抜きをされないためには何に注意すればよいのか?」という疑問にお答えします。大切なお住まいを守るために、ぜひ参考にしてください。
目次
- なぜ手抜き工事が横行するのか
- 実際にあった手抜き工事の例
- 手抜き工事を回避するためのポイント

1. なぜ手抜き工事が横行するのか?
まずは、なぜ外壁塗装の現場で手抜き工事が行われてしまうのか、その背景について見ていきましょう。主な理由は次の2つです。
理由①:手抜きしてもバレにくい
外壁塗装の多くは、高所で行われる作業であり、また工程ごとに専門的な知識が必要です。そのため、一般のお客様が作業の進行状況や質を正しく判断するのは容易ではありません。
見た目だけでは、手抜きされているかどうかは判別できず、施工直後は綺麗に見えても、1~3年後に不具合が発生することもあります。たとえば、本来10年以上もつはずの塗装が、早期にヒビ割れたり剥がれてしまったりするのは、典型的な施工不良のサインです。
悪質な業者は、このような「お客様には見えにくい部分」を利用して、工程を省略することで人件費や材料費を浮かせて利益を得ようとするのです。
理由②:下請け業者のモラルの問題
もうひとつの理由は、「下請け業者による手抜き」です。
外壁塗装業界では、営業会社が契約を取った後、実際の施工を下請け業者に依頼するケースが多くあります。良心的で腕の良い職人も多くいますが、中には「とにかく早く終わらせて利益を上げたい」と考える業者も存在します。
そのような下請け業者に当たってしまうと、見えないところで手抜きをされてしまうリスクが高くなるのです。施工業者を選ぶ際には、契約から施工完了まで一貫して自社で対応しているか、もしくは下請けに任せる場合でも責任を持って管理している会社を選ぶことが大切です。

2. 実際にある手抜き工事の例
ここでは、実際に見られる手抜き工事の代表的な例を4つ紹介します。これらを知っておくだけでも、業者選びの際に大きな判断材料になります。
① 高圧洗浄・下地処理が不十分
塗装前には、必ず外壁を高圧洗浄して汚れや旧塗膜、コケなどを取り除く必要があります。さらに、下地処理(ケレン作業)では、表面に傷をつけることで塗料の密着力を高める作業を行います。
この工程が不十分だと、塗料がしっかりと密着せず、短期間で剥がれやすくなってしまいます。しかし、この工程はお客様から見えにくく、また仕上がりに直接関係しないため、省略されがちな部分でもあります。
② 養生作業が雑
「養生」とは、塗装を行わない箇所(窓・玄関ドア・車など)に塗料が飛び散らないよう、ビニールやテープで保護する作業です。
この作業を丁寧に行わないと、塗料が関係のない場所についてしまい、仕上がりが台無しになることも。また、養生が雑な業者は他の工程でも手を抜く傾向があります。
③ 塗り回数を減らす
通常、外壁塗装は「下塗り・中塗り・上塗り」の三回塗りが基本です。塗料メーカーもそのように定めており、それを守ることで本来の耐久性が発揮されます。
しかし、コストを削減するために塗り回数を減らし、二回塗りや一回塗りで終わらせてしまう業者も存在します。見た目は綺麗でも、耐久性は大きく劣ってしまいます。
④ 悪天候での強行作業
雨の日や湿度の高い日に塗装を行うと、塗料がしっかり乾燥せずに仕上がりが悪くなるほか、早期の劣化を招く恐れもあります。
それにも関わらず、スケジュールを優先して雨天でも作業を強行する業者は要注意です。きちんと天候を見極め、工程に合わせて柔軟に対応できる業者こそ、信頼できる存在です。

3. 手抜き工事を防ぐためにできること
ここからは、手抜き工事を未然に防ぐための3つのポイントをご紹介します。これらを意識して業者選びを行うことで、安心して工事を任せられるパートナーを見つけることができます。
ポイント①:丁寧に現地調査してくれる業者を選ぶ
見積もりの前に行う現地調査は、その後の工事の質を大きく左右します。調査を通して、外壁の劣化具合や最適な塗料の種類、必要な工程などが明確になります。
調査が5〜10分で終わる、あるいは外観を少し見ただけで終わるような業者は要注意です。良心的な業者であれば、小一時間ほどかけてじっくり確認し、必要に応じて手で触れて状態を把握します。
ポイント②:詳細な見積書を出してくれる業者に依頼する
良い見積書には、使用する塗料の種類、塗り回数、各工程の内容などがしっかりと記載されています。一方、「一式」といった表記ばかりの見積書は、内容が不明瞭で工事の実態が分かりにくく、トラブルの原因にもなります。
複数社から相見積もりを取ることで、相場や工事内容の違いを比較することもおすすめです。
ポイント③:報告・連絡・相談をきちんと行ってくれる業者を選ぶ
信頼できる業者は、工事の進捗状況を写真付きで報告してくれたり、工程ごとに細かく説明を行ってくれます。特に、施工中に何をしているのかを逐一報告してくれる業者は、手抜きをしないという自信と誠意の表れでもあります。
こうした対応を事前に確認し、コミュニケーションの取りやすい業者を選びましょう。

まとめ|良い業者選びが最大の防御策
今回は、外壁塗装における手抜き工事の実態や、その見抜き方、そして防ぐための具体的な方法についてご紹介しました。
外壁塗装は決して安い工事ではありません。だからこそ、信頼できる業者を選び、施工内容について納得したうえで契約することが大切です。
ぜひこの記事の内容を参考にして、悪徳業者に騙されることのないよう、慎重に業者選びを進めてみてください。