【絶対に後悔しない】屋根工事の詐欺会社の見極め方

屋根の修理や点検をめぐる詐欺事件が後を絶ちません。近年も、「瓦がずれている」などと嘘をついて高額な工事代金をだまし取ろうとしたとして、リフォーム会社の社長ら5人が逮捕される事件が報じられました。

この記事では、こうした屋根工事に関する詐欺の手口と、被害に遭わないための見極めポイントについて詳しく解説していきます。


実際に起きた詐欺事件の概要

2023年11月と2024年6月、70代の高齢者2人に対し、「瓦がずれているので修理したほうがよい」と虚偽の説明をし、総額148万5000円もの工事費用をだまし取ろうとした事件が発覚しました。

逮捕されたのはリフォーム会社の社長ら5名。うち社長は「従業員に嘘をつかせて契約を結ばせるような指示はしていない」と容疑を否認していますが、2019年以降、その会社の口座には1億円以上の入金が確認されており、警察はさらに余罪があると見て捜査を続けています。


手口は「訪問販売型の点検詐欺」

この事件のような詐欺は、屋根業界では典型的な手口です。

犯人たちはまず、「近所で工事をしていたら、たまたまお宅の屋根の瓦がずれているのを見つけました」といった言い回しで家主に接触してきます。そして、「無料で点検しましょうか?」と申し出て、屋根に上がらせるよう誘導します。

一見親切そうに見えますが、ここが大きな落とし穴です。屋根に上がった後、実際には問題がない屋根に対しても「このままだと雨漏りの危険があります」などと嘘を並べ、必要のない工事を高額で契約させることがあるのです。


屋根の状態は他人に見えるのか?

そもそも、「他人の家の屋根がずれているかどうか」など、地上からはっきりと確認できるものでしょうか?

実際、専門家でもなければ他人の屋根の細かな状態までは分かりません。しかも、割れやズレがあったとしても、それが緊急性のある問題かどうかの判断は、屋根材の種類や築年数などによって大きく異なります。

そういった事情を無視し、あたかも緊急事態かのように話を持ちかけてくる業者は、そもそも信頼に値しません。


「屋根に上げてはいけない」は鉄則!

悪質な業者の中には、屋根に上がったあと、自ら瓦を割ったり、ずらしたりする者もいます。瓦はハンマーなどで簡単に割れてしまうため、証拠を残さずに細工するのは難しくありません。

そのため、「ちょっと点検させてください」と言われても、安易に屋根に上がらせてはいけません。どうしても点検が必要な場合は、事前に写真やドローン映像などで現在の屋根の状態を確認し、記録を残してからにするのが安全です。

さらに安心を得たいなら、屋根点検の様子を動画で撮影するのも一つの方法です。信頼できる業者であれば、それに対して嫌な顔をすることはありません。


「無料点検します」は要注意ワード

「無料で点検しますよ」という言葉は非常に魅力的に聞こえますが、この言葉を切り口に契約へと誘導する手法は、詐欺まがいの販売の常套句です。

特に、最初から修理契約を取るつもりで「点検」という名目で訪問してくる業者には注意が必要です。本当に誠実な会社は、いきなり訪問してきて屋根に上がるようなことはしません。


安心できる業者の見分け方

それでは、信頼できる屋根業者はどのように見分ければ良いのでしょうか?以下のポイントを参考にしてください。

1. 自分で探した業者を利用する

突然訪問してくる業者ではなく、自分でインターネットや口コミなどで調べた業者に問い合わせをすることで、リスクは大きく減らせます。

2. 顔出し・情報開示しているホームページがあるか

詐欺会社の多くは、ホームページに社員の顔や社内の雰囲気、施工事例などを載せていないことが多いです。フリー素材ばかりの無機質なサイトには注意しましょう。

3. 資格や保険加入の有無

建設業許可や、リフォーム瑕疵保険などに加入しているかも確認ポイントの一つです。


自然劣化と人為的損傷の違い

「自然に割れた瓦」と「人為的に割られた瓦」は、写真で見る限り判断が難しいことが多いです。唯一の違いは「割れた断面が黒ずんでいるかどうか」です。自然劣化であれば、時間とともに断面が劣化して黒ずんできますが、人為的な破損は比較的新しい割れ跡になります。

ただし、こうした判断も素人には難しいため、信頼できる第三者機関に見てもらうのが最も確実です。


スレート屋根は特に注意が必要

現在の住宅でよく使われているスレート屋根(カラーベスト)は、経年劣化や寒暖差により比較的割れやすい素材です。そのため、自然に割れている家も多く存在します。

しかしそれを逆手に取り、「このままだと大変なことになる」と不安を煽る手口も存在します。実際には、少しのひび割れが直ちに大きなトラブルにつながるわけではないケースも多いのです。


最後に:信頼できる業者に任せることが一番の対策

結局のところ、屋根の修理や点検で大切なのは、「信頼できる業者を自分で見つけること」です。どれだけ丁寧に見極めようとしても、相手が巧妙であれば判断が難しい場面もあります。

そのためには、施工実績、会社情報、スタッフ紹介、口コミなどをよく調べたうえで、慎重に業者を選びましょう。そして、突然の訪問や無料点検の申し出には、絶対に警戒を怠らないことが重要です。


【まとめ】

  • 「屋根がずれている」と突然訪問してくる業者には注意

  • 点検目的でも屋根に上がらせてはいけない

  • 写真や映像を見せてもらい、冷静に判断する

  • 無料点検をうたう訪問販売は疑ってかかる

  • 業者選びは、自分で情報を集めて行うことが鉄則

屋根は住宅を守る大切な存在です。その大切な屋根工事だからこそ、信頼できる業者に安心して任せられるよう、正しい知識と判断力を身につけておきましょう。