リフォーム業者や工務店を選ぶ際、つい「価格」や「人柄」など目に見える部分ばかりに目がいきがちです。しかし本当に重要なのは、「その会社が5年後・10年後も存在しているかどうか」。
なぜなら、住宅リフォームは完成して終わりではなく、その後のアフターメンテナンスや保証対応も含めて「サービス」だからです。
本記事では、実際にリフォーム業界で起きている現場の声をもとに、将来的に存続が難しいと考えられる“時代遅れの工務店の特徴”を4つにまとめてご紹介します。
リフォームをご検討中の方や、すでに業者を探している方にとって、判断材料の一つになる内容です。
はじめに:なぜ工務店は突然なくなるのか?
リフォーム会社や工務店の中には、経営規模が小さく、経営者1人で切り盛りしているようなところも少なくありません。紹介サイトに登録されているような小規模事業者の中には、名刺交換をした30社のうち、数年後に連絡を取ろうとしても既に4~5社が消えていたという例もあるほどです。
「高齢による廃業」もあれば、「経営難による破産」もあります。
そして、こうした事業者に依頼したお客様は、工事の途中で放置されてしまったり、保証が受けられなくなったりといった深刻なトラブルに巻き込まれる可能性もあります。
では、そうした将来的にリスクのある「時代遅れ工務店」とはどのような特徴を持っているのでしょうか。以下で4つご紹介していきます。
1.自社で集客ができない工務店

まず最初に挙げられるのは、集客力のない工務店です。
経営を制する者は、集客を制する。
これは現代のリフォーム業界において、非常に重要な視点です。
集客ができるということは、それだけ売上を安定的に伸ばすポテンシャルを持っており、結果として利益を出し、設備投資・人材育成・アフターサービスにもきちんとお金を回すことができます。
一方、集客が止まれば、即座に売上が減少します。売上が減れば利益もなくなり、企業としての活動も縮小せざるを得ません。
時代遅れの兆候
- ホームページが古臭く、情報が更新されていない
- SNSなどを使った発信を全くしていない
- 経営者の顔やスタッフの情報が公開されていない
こうした企業は、ネット社会に適応できておらず、今後もお客様との接点を増やすことが難しいと考えられます。
2.採用・人材育成ができない工務店

次に重要なのが人材の確保と育成です。
現在、建設業界全体で「職人不足」が叫ばれており、若い人材が全く入ってこないというのが現実です。
つまり、会社の寿命=従業員の年齢とも言える時代になっています。
そして今は、従業員を「ただの労働者」ではなく、ある意味で「お客様」として扱う視点が必要になっています。給与水準もその一つです。
リフォーム業界の給与事情
- リフォーム営業職の平均年収:約407万円(※調査による)
- 一般企業と比較して低め
- 若手が将来に希望を持てない給与体系では離職も多くなる
長期的に生き残る企業は、年収500万→600万→700万と段階的にキャリアアップできる仕組みを整えています。逆に言えば、こうした環境を整備できない工務店は、5年・10年のスパンで人材が枯渇し、自然と消滅していく可能性が高いのです。
3.IT化が進んでいない工務店

時代遅れ工務店の三つ目の特徴は、IT技術の導入が極端に遅れていることです。
中でも代表的なのが「施工管理アプリ」活用の有無です。
現在では、工事のスケジュール管理や職人との連携、工程表の作成などがすべてクラウドで管理できるアプリが存在し、非常に効率的です。
例えば工程表をドラッグ操作で作成し、ボタン一つで関係者に共有する。
それが、いまだにExcelで一つひとつ手入力、LINEや紙で送る会社もあるのが実情です。
お客様ができるチェックポイント
見積もりを依頼した際に、
「御社ではどんな施工管理ツールを使っていますか?」
と質問してみましょう。
そこで回答が曖昧だったり、「そんなの使ってません」と言われたら、その工務店は時代の流れに対応できていないと判断できます。
また、ITツールを活用していないということは、社内の業務効率も悪く、トラブル対応や情報共有の面でも不安が残ります。
4.自社施工ができない工務店

最後に紹介するのは、自社で施工(とくに設備機器の取り付け)を行えない工務店です。
たとえばユニットバスやシステムキッチンの施工をメーカー任せにしている会社は、以下のような問題が生じます。
- メーカー施工費が非常に高額(クリナップなどは高騰傾向)
- 現地調査費が別料金で加算されるようになっている
- 中間マージンが多く、価格競争で不利
こうした背景から、最近は自社で施工する方向へシフトする工務店が増えています。
社内の職人が直接施工することで、中間マージンを省き、コストを抑えることができるからです。
また、メーカーへの丸投げ発注ではなく、設備機器を別注し、自社で取り付ける工夫をすることで、より価格競争力のある提案が可能になります。
時代遅れの工務店は、このような努力を怠り、値上がりした部材・施工費をそのままお客様に転嫁するだけになっているのです。
まとめ:信頼できる工務店を見極めるために
ここまで、「5年後・10年後には消えてしまうかもしれない工務店の特徴」を4つご紹介しました。
時代遅れ工務店の特徴4選
- 自社集客ができずネットにも弱い
- 採用・育成の仕組みがなく従業員が高齢化している
- ITツールが未導入で業務が非効率
- 自社施工を推進しておらず、価格が割高
これらの特徴に多く当てはまる工務店は、長期的な信頼性に欠ける可能性があります。
一方で、逆にこれらの点にしっかりと取り組んでいる会社は、お客様に長く寄り添い、安心して任せられる存在であるといえるでしょう。
ぜひこの記事を参考に、「今だけでなく5年後・10年後も安心して付き合える業者かどうか」も視野に入れて、リフォーム業者選びをしてみてください。