【絶対後悔しない】家電量販店でリフォームを頼むのはおすすめできるのか?

リフォームといえば、専門業者に依頼するのが当たり前というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。しかし、近年では家電量販店でもリフォームを請け負っており、「テレビや冷蔵庫を買うついでに、リフォームも一緒に相談できる」という手軽さから、利用者が増えているのも事実です。実際、リフォーム業界の売上ランキングでは、ハウスメーカー系に次いで2番手につけるほど、家電量販店のリフォーム市場は拡大しています。

では、家電量販店でリフォームを依頼するのは本当に「アリ」なのでしょうか? それとも「やめた方がいい」のでしょうか?
本記事では、家電量販店のリフォームサービスの実態と注意点、そしてどんな方におすすめかを、現場の視点から詳しく解説していきます。


家電量販店のリフォーム、知識は本当にあるの?

家電量販店でリフォームを検討する方の多くは、リフォームの知識がそこまでない方が中心です。「テレビを買うのと同じ感覚で頼めばいい」と思ってしまう方も少なくありません。しかし、リフォームはテレビや冷蔵庫と違って、サービス業の側面が強く、現場状況や住まいの構造によって大きく内容が変わってきます。

家電量販店では「お風呂+工事込みリフォームパック」などのセット商品が用意されており、一式で100万円台というパック料金が人気です。ただ、このパック料金には落とし穴もあります。


パック料金のカラクリとは?

たとえば、IHクッキングヒーターの交換工事。IHを新規で設置する際、本来は分電盤から専用回路を引いたり、天井裏に電線を通したりといった工事が必要な場合があります。しかし、家電量販店のパック料金では、これらの有無にかかわらず「一律価格」で設定されているケースがほとんどです。

これは、現場確認や個別の見積もりができない営業体制が影響しており、価格をあらかじめ決めてしまうことで効率化を図っているのです。そのため、実際には工事が複雑でも簡単でも、料金は変わりません。

ここで問題となるのは、営業担当者が現場を見ずに商品提案をしている点。担当者に施工知識が乏しく、結果的に「現場任せ」「下請け任せ」になっていることが多々あります。つまり、価格が安く見えても、それが本当に適正かどうかは、現場によって大きく異なるのです。


「交換だけ」ならアリ。総合リフォームは要注意。

もちろん、すべてのケースで家電量販店のリフォームが悪いというわけではありません。
たとえば、「キッチンの入れ替えだけ」「お風呂の交換だけ」など、ある程度内容がシンプルで工事範囲が限定されている場合であれば、量販店のパックプランは価格的にも魅力です。

しかし、間取り変更を伴うような大規模な工事や、「壁を壊して移動したい」「浴室の位置を変えたい」などの総合的なリフォームになると、話は別です。このような工事では、大工・電気・水道・内装など、複数の職種が連携し、現場状況に応じた細かな判断が求められます。提案力・施工力ともに、専門性が必要です。

家電量販店の営業担当は、こうした総合的なリフォームの提案や判断が苦手な場合が多いため、「とりあえず商品を入れ替える」だけのリフォームしか対応できないことがあります。


戸建て2階のお風呂リフォームには注意が必要

リフォームにおいて、とくに慎重になるべきなのが「戸建て2階の浴室リフォーム」です。
実は、2階の浴室には床下空間がないため、通常のユニットバスでは高さ調整が難しく、標準品をそのまま設置すると浴室の入り口に段差ができてしまいます。

この問題を避けるためには、マンション用の薄型ユニットバスを使うなどの工夫が必要ですが、量販店ではこの知識が共有されておらず、1階と同じ仕様を2階にも勧めてしまうことがあります。結果として、施工後に「こんなに段差があるとは思わなかった」と後悔するケースも少なくありません。


見た目は同じでも中身は違う洗面台のグレード

洗面化粧台に関しても、気をつけたいポイントがあります。たとえば、LIXILの中級グレード「LC」という洗面台と、同じくLIXILの「MV」という製品。見た目はほとんど同じでも、MVはビルダー(建築業者)向けに価格を抑えた仕様で作られており、引き出しのレールがローラーレールであったり、耐久性・収納量に差があります。

ところが、家電量販店ではMVとLCを「ほぼ同等品」として紹介していることもあり、現場で取り付けられてから「なんか思っていたよりガタつくな…」と気づくこともあります。MVはショールームにも展示されていないため、事前に確認する手段がないのも注意すべきポイントです。


ホームセンターや量販店オリジナル商品にも注意

○○ホームセンターなどで販売されているオリジナルモデルも、見た目こそ上位グレードと変わらないように見えるものの、実際の機能は下位モデルと同等であることが多いです。たとえば収納の仕切りが簡素化されていたり、表面素材が薄かったりと、目に見えない部分でコストカットされているのです。

それ自体が悪いというわけではありませんが、購入する側がその点を理解していないと、「思っていた性能と違った」と感じることになるでしょう。


まとめ:それなりで満足できる方には家電量販店も選択肢

結論として、家電量販店のリフォームが「絶対ダメ」というわけではありません。ただし、その良し悪しは「リフォームをどう捉えているか」によって大きく変わります。

  • 「そこまで高性能じゃなくてもいい」
  • 「価格重視で、見た目がそれなりならOK」
  • 「とにかく簡単に済ませたい」

こうした考えの方には、家電量販店やホームセンターのリフォームでも十分満足できるはずです。

一方で、

  • 「家の構造に合った提案をしてほしい」
  • 「工事中にトラブルがないよう、しっかりした対応がほしい」
  • 「将来を見据えて高品質なリフォームをしたい」

という方には、専門のリフォーム会社に依頼するのがベターでしょう。

家電量販店のリフォームは、価格と手軽さの面で魅力がありますが、「誰に」「何を」「どこまで」やってもらうかによって満足度が大きく変わるということを、ぜひ覚えておいてください。