【知らなきゃ損】洗濯パン・洗濯水栓のリフォームで知っておくべきすべて

洗濯機まわりのリフォームを考える際、多くの方が「洗面台」や「収納スペース」ばかりに注目しがちですが、実は見落としがちなのが「洗濯パン」と「洗濯水栓」の存在です。
これらは、万が一の漏水を防ぐために非常に重要な役割を果たしています。今回は、洗濯パン・洗濯水栓の基本からリフォーム時に知っておきたいポイントまでを、わかりやすく丁寧に解説していきます。


洗濯パンとは?その役割を改めて確認

まず、「洗濯パンって必要なの?」という疑問を持たれる方も多いかもしれません。

洗濯パンとは、洗濯機の下に設置する四角いプラスチック製のトレー状の設備です。主な役割は、万が一洗濯機から水が漏れたり、洗濯ホースが外れてしまった場合に、その水を受け止めて排水口へ流すというものです。

特に多いのが、「洗濯機の給水ホースが水圧で外れてしまい、床に水が噴き出す」というトラブル。このような事態が発生しても、洗濯パンがあることで床下に水が染み込むリスクを最小限に抑えることができます。

つまり、洗濯パンは“保険”のような存在です。ふだんは意識されることが少ないですが、万が一のときに非常に頼りになる設備なのです。


洗濯パンのデメリットと撤去するケース

とはいえ、洗濯パンにもデメリットがあります。

  • デザイン性がイマイチ
  • 洗濯機の下にホコリがたまりやすい
  • スペース的に無駄があると感じる
  • 洗濯機と洗濯パンのサイズが合わない場合、隙間ができる

特に、一般的なサイズである「64×64cm」の洗濯パンを使うと、壁との間に中途半端な隙間ができたり、収納の邪魔になったりすることがあります。こうした理由から、「排水口だけを設置して、洗濯パン自体は設けない」という選択をされる方も一定数いらっしゃいます。

ただし、注意しておきたいのは、漏水したときのリスクが非常に大きくなるという点です。


洗濯パンを省略しても良いのか?判断のカギは「場所」

特にリスクが高いのは以下のようなケースです。

  • マンションなどの集合住宅
  • 戸建ての2階以上に洗濯機を設置する場合

これらのケースでは、万が一漏水が起きた際、下階への水漏れ被害が発生する可能性が高くなります。集合住宅であれば、隣人とのトラブルにつながる可能性もありますし、戸建てでも下の階の天井や壁材が被害を受ければ修繕費用が高額になります。

このような理由から、マンションや2階以上に洗濯機を設置する場合は、洗濯パンをつけておくのが基本的におすすめです。漏水対策として、最も効果的かつ手軽な方法です。


洗濯パンのサイズとメリットの変化

現在の洗濯パンの主流サイズは「64×64cm」。一方で、少し前までは「64×74cm」など、より大きなサイズが一般的でした。これは、昔は二層式洗濯機など本体サイズが大きかったためです。

現在では洗濯機のコンパクト化が進み、洗濯パンもそれに合わせてスリム化されています。

これにより、洗濯機まわりのスペースを有効活用できるようになったのもポイントです。たとえば、洗濯パンを小さくしたことで、その分洗面台の幅を広げたり、鏡のサイズを大きくして空間に広がりを出したりと、リフォーム全体のデザイン性を高めることが可能になります。


洗濯機の種類に応じた洗濯パンの選び方

近年では、ドラム式洗濯機を選ばれる方も増えています。ドラム式は前面に扉があるため、縦型洗濯機とは設置条件や使い勝手が異なります。

そんなときに便利なのが、**四隅が少し高くなった「かさ上げタイプの洗濯パン」**です。これを使うことで、ドラム式でも扉の開閉がしやすくなり、洗濯物の出し入れも楽になります。

ただし、注意点もあります。

  • 四隅が高くなっている洗濯パンでは、縦型洗濯機が不安定になりやすい
  • 洗濯パンを高くする場合、水栓の位置も上げる必要がある(例:パンが10cm高くなれば、水栓も10cm上げる必要あり)

また、こうした特殊な洗濯パンを導入する際は、施工業者によっては知識が不足している場合もあります。リフォーム業者には事前にしっかり要望を伝えておくことが大切です。


洗濯水栓の見直しも忘れずに

洗濯パンと合わせて見直しておきたいのが「洗濯水栓」です。

近年では「緊急止水弁付き水栓」という、ホースが外れたときに自動的に給水を止めるタイプの水栓も普及してきました。これがあるだけで、万が一の漏水リスクは大幅に軽減されます。

リフォームのタイミングで、水栓の高さ・仕様(緊急止水弁付きか)も一緒に確認することをおすすめします。


洗濯機まわりの収納も一緒に検討を

洗濯パンの交換や洗濯機の入れ替えのタイミングは、洗濯機上部の収納スペースを見直す絶好のチャンスです。

洗濯機上に棚を設置することで、洗剤や柔軟剤、洗濯ネットなどの小物類をスッキリ収納できます。棚の種類としては、大きく分けて以下の2つがあります。

  • 固定棚:しっかりとした構造で安定感があり、重量物も安心して置ける
  • 可動棚:高さを自由に調整できるため、使い勝手が良い

収納の使いやすさがぐんとアップするので、洗濯パンのリフォームとセットで検討するのがおすすめです。


まとめ:洗濯パンは“もしも”に備える大切な存在

洗濯パンや洗濯水栓は、リフォームにおいては軽視されがちですが、実は日常生活の安全性と利便性を大きく左右する重要なポイントです。

特に以下のような方は、洗濯パンの設置・交換を積極的に検討してみてください。

  • マンションや2階以上にお住まいの方
  • ドラム式洗濯機を使用している方
  • 洗濯機まわりのスペースにゆとりを持ちたい方
  • 洗濯中の水漏れリスクを最小限に抑えたい方

リフォームは見た目や使いやすさだけでなく、「安心して暮らすための工夫」も大切です。洗濯パン・水栓の見直しで、より安全で快適な住まいを実現しましょう。