【注文住宅】絶対にこの設備をつけたほうがいい。ケチると60年後悔します…

夢のマイホームを前に、図面と見積書を何度も見比べては、「ここは、もう少し安くならないかな…」「この設備、本当に必要?」なんて、頭を抱えるのは、家を建てる誰もが通る道だと思います。

実は僕も、自分の事務所でやらかしたことがあるんです。キッチンの壁に、お玉やフライ返しを掛けられるお洒落なレールを付けたくて、ネット通販で購入しました。壁に接着剤で取り付けるタイプだったんですが、これがまあ、見事に斜めになってしまって…。

しかも、一度付けたらもう取れない。毎日見るたびに「あー、やっちゃった…」って思うんです。地味にストレス。「ああ、最初から壁自体をマグネットにしておけば、こんなことには…」なんて。笑い話のようですが、家づくりには、こんな「小さな後悔」の種がたくさん潜んでいます。

でも、見方を変えれば初期投資をほんの少しだけ上乗せするだけで、結果的に「賢いお金の使い方」になる設備というものが存在するんです。この記事では、「ケチると後悔する」けれど、採用すれば暮らしの質が爆上がりする神設備を3つお話ししていきたいと思います。

壁が収納に?「マグネットが付く壁」が想像以上に万能だった

僕が事務所で失敗した、あのキッチンレールの一件。もし壁自体がマグネットだったら、取り付けも取り外しも自由自在。斜めになることもなかったはず…今「マグネットが付く壁」が、家づくりの世界で静かなブームになっています。

キッチンだけじゃない!リビングから洗面所まで、使い方は無限大

「マグネット壁」と聞くと、キッチンのコンロ脇に、調味料ラックやお玉をペタッと付けるイメージが強いかもしれません。もちろん、それもすごく便利。でも、この壁のポテンシャルは、そんなものじゃありません。

例えば、リビング。子供が学校からもらってくる大量のプリント類、ありますよね。あれを冷蔵庫に貼ると生活感が出てしまうけど、リビングの一角にマグネット壁があれば、スマートな連絡ボードに早変わり。マグネット式の小さなシェルフ(棚)を付ければ、お気に入りの写真や小物を飾るディスプレイスペースにもなります。

洗面所だって大活躍。タオル掛けはもちろん、歯ブラシスタンドやコップ、石鹸置き。全部マグネット式のものを選べば、洗面台の上はいつもスッキリ。いわゆる「浮かせる収納」が、壁一枚で実現できてしまう。

子供が成長すれば、ランドセルを掛けるフックが必要になる。でもそれも小学校の6年間だけですよね?マグネットなら、子供の成長に合わせて、必要なものをを必要な場所に設置できるんです。この柔軟性こそが、最大の魅力ですね。

ホーロー?クロス?実は種類もデザインも豊富

「でも、壁が真っ白な鉄板みたいになるのはちょっと…」なんて心配はご無用。実は、マグネット壁にも色々な種類があります。

代表的なのは、タカラスタンダードのキッチンパネルなどでもおなじみのホーローパネル。マグネットが付くだけでなく、油性ペンで文字を書いても水拭きで消せたり、傷や汚れも強いんです。最近では、レンガ調や木目調など、デザインも豊富。

もっと手軽に導入したいならマグネットクロスという選択肢も。見た目は普通のビニールクロスとほとんど変わらないのに、磁石が付いているんです。これなら、部屋の雰囲気を壊さずに、好きな壁一面をマグネット対応にできます。

さらに、DIY派にはマグネットペイントという塗料まであります。これを下地に塗り、上から好きな色のペンキで仕上げれば、オリジナルのマグネット壁が完成。可能性は無限大です。

で、気になるのが価格ですよね。僕も最初「高いな…」って思いました。製品にもよるんですが、だいたい幅90cm×高さ1.8mのパネル1枚で3万円前後から。正直、最初は躊躇しましたよ。

3万円…確かに安くはないです。でも、毎日使うことを考えたら、月割りにすると100円以下になるんですよね。それで生活が便利になるなら…僕は「あり」だと思います。

うちの家、深呼吸してる?「調湿作用のある壁」の実力が凄すぎた

家の中の「空気」。普段はあまり意識しないかもしれませんが、その質は、暮らしの快適さに直結します。ジメジメする梅雨、カラカラに乾燥する冬。そして、どうしてもこもりがちな生活臭。これらの悩みを、壁が解決してくれるとしたら…?

なぜか寝室は臭わない…その秘密は壁にあった?

これは僕自身の体験談なんですが、自宅の寝室には「エコカラット」という調湿タイルを一面だけ貼ってあります。一方で、隣接するウォークインクローゼットは普通のクロス壁に…すると、興味深い出来事が…!

服がたくさん置いてあるクローゼットは、扉を閉めていると、どうしても自分自身の匂い(笑)がこもるんですね。でも、布団があるはずの寝室は、なぜかいつも空気がカラッとしていて、嫌な臭いがしない。

最初は「寝室の方が換気が良いのかな?」程度に思っていたんですが、ある時、クローゼットの湿気対策のために扉を開けっ放しにしてみたんです。すると…あれ?クローゼットの嫌な臭いが、寝室側に流れてこない?

この時に気づいたんです。この差こそが、まさに調湿作用のある壁の実力だったんだと。

エコカラットのような調湿建材は、目に見えないナノレベルの小さな穴が無数に開いていて、まるで呼吸するかのように、室内の湿気を吸ったり吐いたりしてくれます。その効果は、窓の結露を抑えたり、玄関のジメジメ感を解消してくれたりするだけではありません。

アンモニア臭など、気になる生活臭の原因物質まで吸着してくれる。さらに家具や他の建材から揮発する可能性のある、ホルムアルデヒドなどの有害物質を低減する効果も期待できるというから驚きです。

エコカラットとスイス漆喰、どっちを選ぶ?

調湿建材の代表格と言えるのが、LIXILのエコカラットプラス。粘土などを原料にした多孔質セラミックで、デザインがタイル調でお洒落なのが特徴です。

昔の製品は水拭きに弱いという弱点がありましたが、現在の「プラス」は水拭きも可能になり、お手入れが格段にしやすくなりました。リビングの壁を一面だけエコカラットにするだけで、空間のアクセントにもなり、一石二鳥です。

もう一つ、僕が個人的におすすめしたいのが、スイス漆喰(しっくい)です。ヨーロッパの美しい白い街並み、あれも漆喰壁ですよね。特に「カルクウォール」という製品は、化学物質を使わない天然100%の石灰石が原料。

面白いのが、年数が経つと空気中の二酸化炭素を吸って、だんだん硬くなっていくんです。つまり、時間が経つほど丈夫になる。不思議ですよね。何より、漆喰はクロスと違って静電気を帯びにくいので、ホコリが付きにくい。アレルギーが気になる方や、小さなお子さんがいるご家庭には、特におすすめしたい選択肢です。

冬の乾燥対策に裏ワザ?霧吹きシュッで天然の加湿器に

最後に、調湿壁のちょっとした裏ワザを。冬場、エアコンで部屋が乾燥しますよね。そんな時、エコカラットや漆喰の壁に、霧吹きで水をシュッシュッと吹きかけてみてください。

壁が一瞬で水を吸い込み、水分を蓄えてくれます。そして、部屋が乾燥してくると、今度は蓄えた水分をゆっくりと吐き出してくれる。まるで天然の加湿器のような働きをしてくれるんです。

窓は「引き違い」だけじゃない?風と光を操る窓選びの極意

窓の種類を真剣に考えたことがありますか?多くの人が、当たり前のように「引き違い窓」を選んでいるかもしれません。でも実は…窓の開け方ひとつで全然違うんですよ。快適性も防犯性も。これ、意外と知らない人が多いんです。

風を捕まえる「縦すべり出し窓」でエアコンを節約

「縦すべり出し窓」をご存知ですか?ドアのように、縦方向を軸にして外側に開く窓です。この窓は、家の壁に沿って吹く風を窓自体がキャッチして、室内に導いてくれること。業界ではウインドキャッチ効果、なんて呼ばれたりします。

引き違い窓だと、ただ家の横を通り過ぎていくだけだった風を、効率よく家の中に取り込むことができる。風の通り道を考えてこの窓を配置すれば、夏場でもエアコンに頼る時間を減らせるかもしれません。

さらに、引き違い窓に比べて気密性が高いので、冬は暖かく冷暖房の効率もアップします。幅を狭いもの(36cm以下)にすれば、人が侵入できないので防犯性も高まる。少しの追加投資で、これだけのメリットがあるんです。

少々の雨ならへっちゃら!「横すべり出し窓」と「内倒し窓」

他にも、面白い窓はたくさんあります。

横すべり出し窓は、今度は横を軸にして、庇(ひさし)のように外側へ開くタイプ。この形状のおかげで、少々の雨なら吹き込んできません。雨の日にちょっと換気したい時にすごく便利です。

内倒し窓は、逆に下を軸にして、内側に倒れてくるタイプ。開く角度が制限されているので、外からの視線を遮りつつ換気ができ、防犯性も高い。トイレやお風呂の水回りに最適です。

これらの窓は、一般的な引き違い窓に比べれば、少しだけ価格が上がります。少しの投資によって得られる日々の快適性や気密性の向上による光熱費の削減、そして防犯という安心感は価格以上の価値があるでしょう。

あなたの「賢い選択」が、未来の暮らしを豊かにする

家づくりにおけるお金の使い方は難しい。でも、「節約」と「ケチる」のは、似ているようで全く違います。

今回ご紹介した3つの設備は、標準仕様ではありませんし追加の費用がかかってしまうでしょう。でもその上乗せした金額がそれらは全て、日々の暮らしの快適に直結するものばかり。

長い目で見れば、それは「コスト」ではなく、未来の豊かな暮らしへの「賢い投資」と言えるのではないでしょうか。これから家づくりを始めるあなたは、工務店や設計士に「こんな設備は採用できますか?」と、積極的に質問を投げかけてみてください。

あなたのその一言が、後悔のない、本当に満足できる家づくりの第一歩になるはずです。