【保存版】外壁に生えるコケの正しいメンテナンス方法|家の美観と耐久性を守るために
日本は高温多湿な気候が特徴で、特に梅雨時期や夏場は湿度が高くなりやすいため、住宅の外壁にコケが発生するケースが少なくありません。とくに日当たりの悪い北側の壁面では、知らないうちにコケがびっしりと生えていて驚いたという方も多いのではないでしょうか。
今回は、外壁に生えるコケの正しいメンテナンス方法について詳しく解説します。コケとカビの違い、発生しやすい場所、掃除のポイント、再発防止の方法など、住宅を長持ちさせたい方にぜひ読んでいただきたい内容です。
コケとカビの違いとは?

外壁に生える緑色の汚れは、「コケ」と呼ばれることが多いですが、実際にはコケだけでなく「カビ」が発生している場合もあります。まずはこの2つの違いをしっかりと理解しましょう。
● コケは「植物」、カビは「菌類」
- コケ(苔):陸上植物の一種で、基本的に緑色をしており、光合成によって成長します。胞子によって繁殖し、水分と光を必要とするため、湿度が高く日当たりの悪い場所を好みます。
- カビ:菌類に分類される微生物で、植物ではありません。日光が当たらない場所や高湿度環境に多く発生します。黒っぽく見えることが多く、健康被害を引き起こす場合もあります。
外壁に生えている緑色の汚れがすべてコケとは限らず、日光が全く当たらないような場所に黒っぽい斑点がある場合は、カビの可能性が高いため注意が必要です。
コケが発生しやすい環境とは?

コケは自然の植物ですので、どんな住宅にも発生する可能性があるものです。しかし、以下のような環境にある住宅では、特に発生リスクが高くなります。
● 発生しやすい場所の例
- 川や池などの水辺に近い住宅
- 森林や樹木に面した住宅
- 日当たり・風通しの悪い住宅
- 凹凸のある外壁材を使用している住宅
凹凸のある外壁は、溝に水分や汚れが溜まりやすく、コケの繁殖にとって理想的な環境になります。特に北側や建物の影になる部分は、日光が当たらず湿気がこもりやすいため要注意です。
また、意外と見落としがちなのが、窓枠や手すりなどの付帯部です。これらの箇所にもコケが発生することがあり、放置しておくと胞子が飛散して外壁全体に広がってしまうリスクがあります。
コケを放置するとどうなる?

「見た目が悪いだけ」と思いがちなコケですが、放置しておくと見た目以上に深刻な問題を引き起こす可能性があります。
● 建物の劣化を早めるリスク
コケは水分を保持する性質があるため、コケがびっしりと生えた状態では、外壁が常に湿っているような状態になります。これにより以下のようなリスクが発生します。
- 外壁材に水分が染み込み、劣化や変色の原因に
- 防水性が低下し、内部への雨水の侵入を招く可能性
- 建物全体の寿命が短くなる
見た目の問題だけでなく、建物そのものの耐久性を損なう可能性があるため、コケを放置せず、適切に対処することが非常に重要です。
自分でできるコケのメンテナンス方法

では、実際に外壁にコケが発生してしまった場合、どのように対処すればよいのでしょうか。ここでは自分でできる基本的なメンテナンス方法をご紹介します。
● 柔らかい布で優しく洗う
洗車をするようなイメージで、柔らかいスポンジや布を使ってコケを落とし、流水で丁寧に洗い流すのが基本です。強くこすりすぎると外壁の塗装を傷つけてしまうことがあるため、力を入れすぎずに優しく拭き取りましょう。
● 洗剤を使う場合は専用のものを
市販の家庭用洗剤でも効果はありますが、コケ専用の洗浄剤を使うとより効果的です。ただし、洗浄剤を使用する際は、外壁材に適しているかどうかを必ず確認してください。
業者に依頼した方がよいケース

以下のようなケースでは、無理せず専門業者に依頼することをおすすめします。
● 高所に広範囲でコケが発生している場合
自力で対応できる範囲を超えている場合、無理に高所作業をすると事故の危険があります。専門業者であれば、安全に配慮しながら高圧洗浄機や専用の洗浄剤を用いて、効率的にコケを除去してくれます。
● 清掃してもすぐに再発する場合
コケは植物であり、周囲の環境(湿度・日当たりなど)によって再び発生することがあります。何度掃除しても再発するようであれば、外壁材や塗装の劣化が進んでいる可能性があるため、専門家による診断が必要です。
外壁塗装で再発防止!コケ対策におすすめの塗料

外壁にコケが頻繁に生える住宅では、再発防止のために塗装による対策も有効です。特に以下のような機能を持つ塗料を選ぶとよいでしょう。
● 防カビ・防コケ性能のある塗料
最近では、カビやコケ、藻などの付着を防ぐ機能を持つ塗料も多く登場しています。こうした塗料を使用することで、コケの発生を抑えるだけでなく、外壁の見た目を美しく保ちやすくなります。
● 汚れが付きにくく、落としやすい塗料
汚れがつきにくい塗料は、日々のお手入れも楽になります。これにより、外壁の美観を長く保ちやすく、清掃の頻度も減らせるため、コスト面でもメリットがあります。
コケ対策は早めの行動がカギ

最後に、外壁にコケが生えてきたのを見つけたときは、それをきっかけに住宅全体のチェックを行う良いタイミングです。築10〜15年が経過している住宅では、ひび割れや塗装の劣化が見られる場合も多くなります。
外壁に限らず、気になる部分があれば早めに専門家に相談することで、将来的な修繕費用を抑えることにもつながります。
まとめ
外壁に発生するコケは、住宅の見た目だけでなく、建物の耐久性にも大きな影響を及ぼす存在です。普段からの清掃や点検、必要に応じた専門業者への依頼を通じて、コケの被害を最小限に抑えることが大切です。
特に、再発防止のための塗装や、劣化の早期発見のための診断は、長く安心して暮らすために欠かせないポイントです。
「最近コケが目立ってきたな…」という方は、今回の記事を参考に、今すぐできることから取り組んでみてはいかがでしょうか?