【外壁塗装】ハウスメーカーと地域工務店どっちに頼むのが正解?

外壁塗装を検討する際、どの業者に依頼するかは非常に重要なポイントです。大きく分けると、依頼先は「ハウスメーカー」か「地域の塗装会社・工務店」のどちらかになります。本記事では、まずハウスメーカーに外壁塗装を依頼する場合のメリットについてご紹介します。


ハウスメーカーに外壁塗装を依頼するメリット&デメリット

ハウスメーカーに外壁塗装を依頼するメリット

1. 手間がかかりにくく、スムーズに進む

ハウスメーカーに塗装を依頼する最大のメリットのひとつは、手間がかかりにくい点です。多くの場合、家を建てた際と同じメーカーにそのまま依頼する形になるため、やり取りもスムーズです。

ハウスメーカーには、建築時の図面や設計データ、使用された外壁材などの情報が保存されています。そのため、建物に適した塗料や施工プランの提案がしやすく、見積もりも迅速かつ的確に行えます。

外壁材によっては、塗料との相性が悪く、施工不良の原因になるケースもあります。しかしハウスメーカーでは、建築段階でこれらの点を把握・検証しているため、そうしたリスクを未然に防ぐ体制が整っています。

もちろん、地域の工務店の中にも知識と技術を備えた会社はありますが、すべてがそうとは限りません。施工に関する不安やトラブルのリスクを最小限に抑えたい方にとって、ハウスメーカーに依頼するのは安心できる選択肢といえるでしょう。


2. データ管理と施工履歴がしっかりしている

ハウスメーカーでは、過去の施工履歴や修繕記録などをしっかりと管理しており、どの部位をいつ・どのようにリフォームしたかが明確に残されています。これは大手ならではの管理体制やデータベースの強みです。

家を建てた時から継続して同じハウスメーカーに依頼することで、建物の状態を長期にわたって最適に保つことが可能です。仮にご自身の代だけでなく、将来的にお子様などが家を引き継いだ場合にも、履歴が残っていることは大きな安心材料となります。

地域の工務店でも記録を残しているところはありますが、企業規模によっては管理体制が異なり、情報の正確性や一貫性という点ではハウスメーカーにやや分があるといえるかもしれません。

まるで「かかりつけ医」のように住宅のことを長く見守ってくれる業者がいるのは理想ですが、情報の蓄積という点では、ハウスメーカーに軍配が上がることも多いです。


3. 倒産リスクが低く、保証が受けやすい

ハウスメーカーのもう一つの大きなメリットは、会社としての安定性です。万が一の保証のことを考えると、施工後の会社の存続は非常に重要なポイントです。

外壁塗装には、一定期間の保証がついていることが一般的です。これは施工不良や塗料の剥がれなどが発生した際に、無償もしくは割引対応してもらえる制度です。しかし、施工会社が倒産してしまった場合、その保証は無効になってしまうことがあります。

ハウスメーカーであれば、倒産リスクが極めて低く、こうした保証が途中で失効するリスクも少なくて済みます。また、施工やリフォームの履歴が長期にわたって保存されていることも、将来の対応をスムーズにする要因となります。

安心感や信頼感といった点で、大手ならではの体制や実績は、外壁塗装を任せるうえで非常に大きな強みです。


ハウスメーカーに依頼する際のデメリットとは?

ここまで、ハウスメーカーに外壁塗装を依頼することによる安心感や利便性についてご紹介しました。しかし、どの選択にもメリットとデメリットはあります。ここでは、ハウスメーカーならではの注意点やデメリットについて解説していきます。


1. 費用が高くなる傾向がある

ハウスメーカーに外壁塗装を依頼した場合、地元の塗装会社と比べて費用が3~6割ほど高くなるケースがあります。なぜそこまで差が出るのかというと、施工の仕組みに関係があります。

多くのハウスメーカーは、自社で外壁塗装を直接行っているわけではなく、提携する下請け業者に施工を依頼する形式をとっています。そのため、見積もり金額には、ハウスメーカーの取り分と下請け業者の取り分の両方が含まれることになります。

たとえば、地元の塗装会社に直接依頼すれば、実際に施工を担当する職人や会社に対して直接費用を支払うことになりますが、ハウスメーカーを経由することで中間マージンが発生します。この**「2社分の利益」が上乗せされる**点が、費用の高さにつながっているのです。

もちろん、安心感や保証、施工管理の厳密さなど、価格に見合うサービスを提供している側面もありますが、予算を重視する方にとっては大きな検討材料となるでしょう。


2. 塗料の選択肢が限定される場合がある

もう一つのデメリットとして挙げられるのが、使用できる塗料の種類が限定される可能性があるという点です。

ハウスメーカーでは、自社が建てた住宅の外壁材に対して、どの塗料が適しているかを事前にしっかりと検証しています。これは、施工不良や塗料の剥がれなどを未然に防ぐためで、結果として非常に高い安全性が確保されています。

しかしその反面、**すべての市販塗料に対して検証が行われているわけではありません。**検証済みでない塗料については、そもそも使用できなかったり、万一使用できたとしても、保証の対象外となることもあります。

このように、選べる塗料が限られることで、カラーや機能性、質感といったデザインの自由度が下がってしまうことがあるのです。特に「外壁の色にはこだわりたい」「断熱や防汚機能のある最新塗料を使いたい」といった希望がある場合には、選択肢の狭さがデメリットとして感じられるかもしれません。


ハウスメーカーに依頼する場合は、確かな品質や安心感と引き換えに、費用面や自由度に一定の制約があるということを知っておくと良いでしょう。次のセクションでは、地域工務店に依頼する場合の特徴やメリットについてご紹介していきます。


地域の塗装店に依頼する場合のメリット&デメリット

地域の塗装店に依頼する場合のメリット

外壁塗装を依頼する際、ハウスメーカーに加えてもう一つの有力な選択肢が「地域の塗装店」です。地域に根差した塗装専門店ならではの利点も多くあります。ここでは、地域の塗装店に依頼することで得られる主なメリットを3つに分けてご紹介します。


1. 費用が抑えられるケースが多い

地域の塗装店に依頼する最大のメリットのひとつが、費用を安く抑えやすいという点です。

ハウスメーカーでは、外壁塗装の施工を下請け会社に委託することが一般的ですが、地域の塗装店では営業から施工までを一貫して自社で行うケースが多くなっています。中間業者を挟まないぶん、中間マージンがかからず、見積もり額が抑えられるのです。

場合によっては、100万円以上の差が出ることもあります。もちろん、家の大きさや使用する塗料、工事内容によって費用は変動しますが、予算を重視する方にとっては大きな魅力と言えるでしょう。


2. 顔が見える安心感と密なコミュニケーション

地域の塗装店は、ハウスメーカーのような大規模な組織とは異なり、比較的少人数のスタッフで運営されていることが多いです。そのため、実際に施工に関わる職人や担当者の「顔」が見えやすいのが特長です。

大手ハウスメーカーの場合、窓口となる担当者と実際に工事を行う人が異なるケースが一般的で、施工現場での細かなやり取りや要望の伝達が難しく感じることもあります。

一方で、地域の塗装店ではお客様と職人との距離が近く、相談や質問を気軽にしやすい環境が整っています。工事前にスタッフの顔や名前を知っていることで、工事中も安心して任せられるという心理的なメリットも大きいでしょう。


3. 対応のスピードが早い

地域密着型の塗装店ならではのもう一つのメリットが、トラブル発生時の迅速な対応力です。

施工後に「塗膜が剥がれてきた」「雨漏りが発生した」といった不具合が起きた場合でも、地域の塗装店であればすぐに駆けつけてくれることが多いです。お客様の住まいとの距離が近い分、移動時間も短く、対応までのスピードが速くなります。

また、店舗によっては対応可能エリアをあえて限定して、アフターフォローの質を高めているところもあります。これは「施工して終わり」ではなく、「施工後のフォローまで責任を持つ」という姿勢の現れと言えるでしょう。

外壁塗装は長期的な住まいのメンテナンスでもあるため、施工後のフォローがしっかりしていることは大切な要素です。そうしたアフターサポートの充実度も、地域の塗装店を選ぶ際の大きな魅力となるはずです。


地域の塗装店に依頼する場合のデメリット

地域密着型の塗装店には多くの魅力がありますが、もちろん注意すべき点もあります。依頼する際には、以下のようなデメリットも把握しておくことが大切です。


1. 希望する時期に工事を行えない場合がある

地域の塗装店は、人員が限られていることが多く、特に春や秋などの人気シーズンには予約が集中してしまうことがあります。

一方で、ハウスメーカーの場合は、協力業者との連携体制が整っており、比較的スムーズに工期の調整がしやすいという強みがあります。これに対し、地域の塗装店では職人のスケジュールに余裕がない場合もあるため、希望通りのタイミングで工事を進めるのが難しいことがあるのです。

どうしても特定の時期に工事を行いたい場合は、早めに相談・予約しておくことが重要です。


2. 業者選びに手間がかかる

地域の塗装店に依頼する場合は、業者選びを自分で行う必要があります。

ハウスメーカーであれば、建てた会社にそのまま依頼するだけで済むことが多いですが、地域の塗装店となるとそうはいきません。インターネットで検索したり、一括見積もりサービスを利用したりすると、十数社が候補として出てくることもあり、比較・検討に時間がかかります。

また、各業者によって施工内容・使用する塗料・保証内容・価格などが異なるため、一つひとつ丁寧に情報を確認し、見積もりを比較する必要があります。

そのため、信頼できる業者を選ぶには、知人やご近所からの紹介、口コミの確認などがとても重要です。信頼性のある情報をもとに数社に絞り、相見積もりを取って比較検討すると、安心して依頼できる業者に出会いやすくなります。


ハウスメーカーと地域塗装店、どちらが自分に合っている?

ここまで、ハウスメーカーと地域塗装店それぞれのメリット・デメリットをご紹介してきました。では、実際にどちらを選ぶのが正解なのでしょうか?

これは、「どちらが優れているか」というよりも、**「自分が何を優先したいか」**によって答えが変わってきます。

たとえば、

  • 費用を抑えたい方や、職人との距離の近さを重視したい方は「地域の塗装店」が向いています。
  • 一方で、履歴の管理や保証の安心感、安定した対応力を重視したい方は「ハウスメーカー」が合っていると言えるでしょう。

まずはご自身の希望を整理し、**「何を重視するのか」**を明確にすることで、最適な選択が見えてきます。

それでも迷ってしまう場合は、両方の業者に相談して見積もりを出してもらうのがおすすめです。話を聞いてみることで、それぞれの対応の違いや信頼感を肌で感じることができ、より納得のいく判断につながるはずです。